経営理念浸透ブログ
『辞めさせないことがスタッフ思いの会社?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
A社長もB社長も、理想的な会社を作り上げています。
でも興味深いのは二人の組織づくりのアプローチは
真逆です。
A社長は人の見極めが早い。
1年間、その人の働きぶりをよくよく観察します。
しかし1~2年経っても成長が見られなければ、
他の道に進むことを進めます。
他の道の方が向いているのに、
この会社にいてもらうことは時間のロス。
お互いに不幸になると考えるからです。
B社長は見極めることをしない。
採用した人は本人からギブアップしない限り、
最後まで面倒を見る。
こちらから他の道を進めることはしない。
簡単にいえば、
A社は会社で基準を決めて、
そぐわなければ辞めてもらう。
B社は会社で特に基準を設けず、
本人が退職希望するまで世話をする。
どちらがいいとかではありません。
プロセスは異なっても結果は出ています。
「松本さんの基準は何ですか?
諦めたほうがいい人もいませんか?」
と先日、ある顧問先から質問されました。
私の基準は、
能力で判断せずに“姿勢”の良し悪しを決める。
“姿勢”に問題がなければ、能力は一定レベルまで
引き上がると思っています。
ただ能力もないし姿勢も悪い。
謝れない、反省しない、他人の責任ばかりにする。
そういう人材には改善を要求します。
職場で誰一人として、
その彼・彼女をどうにかしてあげたいという人が
いなければ、他の道を進めるでしょう。
応援する人が誰一人いない=その人の姿勢に問題がある
ということが多いからです。
人事コンサルタントをしていると
顧客からは
「松本さんはどんなスタッフでも見捨てないんですよね?」
と言われますが、そうではないです。
最低基準というものがあります。
基準を超えないならドライ。
基準を超えるならとことん付き合う。
会社も彼・彼女に不満を持っていて、
彼・彼女も会社に不満を持っている。
そこに同じ空間で一緒に働くだけの
理由は見つかりません。
「辞める=悪」
という考え方は捨てた方がいいでしょう。
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