経営理念浸透ブログ
『部下が報連相をしない理由 その4』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
報連相ができなければ理念は浸透しません。
報連相ができていない原因の50%は上司側にあるという
お話を前回までしてきました。
今回は最終回4回目です。
なぜ報連相は、知っているのに実践されないのでしょうか。
報連相を学ぶ機会は、新入社員時の研修。
それ以来、学び直すことがないという方が大半です。
組織力向上の生命線でありながら。
皆さんは報連相をどのように教わりましたか?
社会人になったらやるべきこと。
つまり「義務」として教わっていませんか。
私たちは日常の中で、
「それは義務だからさ!」と言ってしまえば、
「それ以上あれこれ理由を聞くな!考えないでやれ!」
といったことを意味しませんか。
「義務」ではやはり腹落ちしない。
「気づき」を与えない限り。
そこで上司の方へお願いしていることが、
「気づき」があるように部下へ報連相を教えること。
具体的に言えば、部下の立場に立って、
報連相をしないことの「デメリット」や、
報連相をすることの「メリット」を伝えることです。
例えば下記のようなイメージです。
×「中間報告をするのは社会人としての基本だ!」
○「中間報告が抜けるとどうなる?
上司の描く完成形とずれて業務が進行したら、
納期ギリギリでやり直しになるよね。
それまで一生懸命やってきた業務は全て白紙になる。
そんな無駄な仕事をしたくないよね?
バカらしくならない?あなたのモチベーションも下がるでしょ?」
×「困ったら上司へ相談するのは当たり前だ!」
○「机の前で一人で考え込み、ぼおっと悩んでいて
解決したことってないんじゃない?
気づいたら1時間も悶々と考えていたことがあるでしょ?
もちろん自分で考えてもらいたいけど…。
1時間も考え込んで何も見い出せないなら無意味。
すぐに相談して知恵・ヒントをもらう。
そうした方が残った時間で別の仕事へ当たれる。
必要以上に会社に残ることもないでしょ?」
報連相は基本中の基本。
そのためか「当然」「当たり前」で教えられてきました。
人は「不快を避ける」「快を求める」という行動しかないとすれば、
部下の立場に立って「デメリット」「メリット」を丁寧に説明する。
そういったひと手間がなければ、
部下から進んで「報連相」をすることはないと思います。
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