経営理念浸透ブログ
『~平和酒造から学ぶ~低成長モデルの勧め』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よしTV5月号には、平和酒造の山本社長に
出演していただきました。
平和酒造様は、和歌山県にあり社員は17名。
山本社長は4代目になる。
梅酒の「鶴梅」は2005年からのロングセラー商品。
2008年に出した日本酒の「紀土」は
数々のコンテストで評価を得ている。
近年2016年には若手社員の企画から、
クラフトビールまでヒットさせている。
根強いファンに愛されている酒造メーカー。
日本酒業界は、40年間右肩下がりの業界。
1973年のピーク時から約1/3に縮小。
その中で2019年は経常利益率は約17%。
トップクラスの優良企業といえるでしょう。
山本社長が提唱しているのが「低成長モデル」。
質のいい酒づくりに拘る。品質第一主義。
売り急がずに、成果を直ぐに求めない。
ゆっくりとファンを増やしていく。
長い年月をかけてロングセラー商品に育て、
ブームや価格競争に影響を受けない強いブランドにしていく。
山本社長から「低成長」と初めて聞いた時は、
違和感があった。
はたして「低成長」でいいのか?と…。
しかしお話を聞いていくとその疑問が晴れていった。
私はメディアに毒されているようです。
「高成長」「急成長」 = 称賛
メディアで称賛される企業は、どちらかだ。
だから「低成長」「ゆっくり成長」する企業には
スポットがなかなか当たらない。
業界そのものが成熟していれば、
「低成長」でも優良企業に該当するだろう。
競合他社が毎年減っていってしまう。
「高成長」を狙うのと「低成長」を狙うのでは、
経営のやり方そのものが大きく変わる。
どちらを目指すかは経営者次第だろう。
山本社長のいう「低成長」モデル。
これは言い換えれば「持続可能な成長」モデル。
「末広がりの経営」だと理解した。
「低成長」のパラダイムを
変換しないといけない。
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