経営理念浸透ブログ

『健康経営の始め方』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よし.TV2月号のゲストは、
日東物流の菅原社長です。

自社ドライバーによる重大事故をきっかけに、
事業強化のみならずコンプライアンスの徹底や
健康経営の実践に注力。

事業においても経常利益率、内部留保ともに300%近く増加させるなど、
経営改革を進め、物流業界にて注目されています。

千葉県の物流企業としては
初の「健康経営優良法人」に認定されました。

世の中はある種の「健康経営ブーム」とも感じます。
社員の健康維持に努めるために、
様々な取り組みをされている。

なかには賞を取ることが目的化している企業もあります。

日東物流は、意図的に健康経営をやっていたわけではありません。
社員の健康に目を向けることが、
事故なく業務を遂行するためには不可欠だった。

一人一人のドライバーが服薬している薬を
会社が把握しているのは、眠気などから来る事故を防ぐため。

健康診断の結果を本人に見せて終わりではなく、
個別面談をするのも社員の健康管理意識向上のため。

「最初は資金がかかることはできなかった。
 面談内でラーメンの汁を飲む量を半分にしようか?」

と提案するなど、コツコツとできることから始めたといいます。

私は仕事上、様々な業種と付き合いがありますが、
飲食業や運送業は労務的なコンプライアンスが
整備されていない中小企業が多数存在します。

社会保険は未加入、
残業時間も膨れ上がったまま。
サービス残業の常態化でさえある。

「うちの業界はまだまだコンプラインアスが守られていない。
 他企業もまだやっていない」

それを理由に着手をしない経営者もいます。

うちの業界ではまだやっていない。
だから業界内に人が来なくなってしまう。
業界内だけで人の取り合いをしているわけではありませんね。

基本的なコンプライアンスを守り、
その上で社員の健康面まで目を行き届かせる。
そこまでできるできる企業は少数です。

「健康経営の一環で、福利厚生を充実させる。
 それにはお金がかかりますよね?」

と意地悪な質問を菅原社長にすると、

「だから幹部と知恵を絞っています。
 PETをやるにはいくるかかかる。
 どうやってその費用を捻出するか」

経営において「綺麗ごと」をやろうとすると
どうしても資金が必要。

その資金をどのように捻出するか。
セットで考えていきたいですね。

Posted on 2023-04-07 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

Related Posts

 

Comment





Comment